ETFの空売りで危険回避

まず「空売り」とはどんなものなのでしょう?

空売りとは、基本的に商品や株券の現物を持たない状態で借り受けて販売を行い、約束の期日に商品や株券といった現物を返却する形をとる手法です。
この時に販売価格と買い戻した価格の差益によって利益を得ることを「空売り」と呼びます。
最近はETFのみならず、株や先物取引でもこうした空売りを利用して利益を上げているトレーダーもいるようです。

ETFの場合、信用売り(空売り)をうまく活用することで、相場下落のリスクヘッジ(危険回避)が可能です。
例えば、保有している銘柄が相場全体の下落につれ安値と予想される場合にはETFを空売りすることで資産全体の損失を限定することができます。
これは個別銘柄とETFの値動きにある程度の連動性がある場合、個別銘柄の値下がりによる損失をETFの空売りでカバー(相殺)できるためです。

このようにETFの空売りの活用は、大切な保有銘柄をロスカット(損切り)しなくて済むケースがあります。

ETFの空売りのメリットとデメリット

少し具体的な例で空売りを説明してみましょう。
まず、ある会社の株の価格が150円のときに空売りによって150円を取得します。
そしてこの株が100円になった時に買い戻せば、50円の利益を得ることが出来ます。
このように市場の動向をよく読み、買う場合とは逆に価格が下がりそうな銘柄を的確に選ぶことで空売りすれば、かなりの利益を上げることが空売りの最大のメリットと言えるでしょう。

ETFにおいても、市場の状況が悪い不況時には有効な手段として運用できます。
特に今のような不況の時代では、株価の上昇を狙える局面がなかなかありません。
日経平均株価やTOPIXなど普段目にしやすい指数に連動しているETFは、読み方が非常に分かりやすい商品とも言えます。

しかし、もちろん元本を割り込む可能性もあります。
特に外貨建てのETFの場合は、為替変動リスクも生じます。
価格の変動は大きな利益をもたらしますが、逆に上昇してしまえば空売りの損益は天井知らずに上昇します。
また仕手筋によって株価操作で空売りを誘発させられれば大きな損にもなりかねません。

ETFは他の金融商品に比べて値動きが分かりやすいメリットはありますが、一歩間違えると大きな損失にもなりかねない事は念頭に置くべきでしょう。


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