ETFや投資信託には「信託報酬」が発生します。
どちらもファンドマネージャーに運用を委ねる形で利益が生み出されます。
「信託報酬」はそうしたファンドマネージャーに対する報酬といったところでしょうか。
しかし投資信託の信託報酬が年当たり0.5〜2.5%に比べ、ETFは0.5%以下と設定コストは低く抑えることができます。
これは、同じような商品インデックスファンドに比べても割安と言えるでしょう。
なぜETFの信託報酬割安なのでしょう?
例えばインデックスファンドの場合は運用するお金で株式や債券といった有価証券を買い付けるコストが発生しますが、ETFの場合はこうした市場で株式を買い付ける必要がありません。
そのため、信託報酬が安く抑えられるメリットがあるのです。
特に信託報酬は投資家が直接支払うものではないので、「目に見えにくいコスト」でもあります。
しかし、積み重なればかなりな費用負担となるものです。
特に保有中は絶えず発生する信託報酬のコストは、低く抑えたいものです。
そうした面でもETFは低コストで運用できる魅力的な商品と言えるでしょう。
例えば似たような商品であるインデックスファンドとETFの信託報酬を比較してみましょう。
例えば「100万円を20年間年利5%で運用する」という条件だとすると、インデックスファンドの信託報酬は最初の5年間で約3万円、10年間で約6万円、20年間だと約17万円を支払う計算となります。
一方、ETFは最初の5年間で約1万円、10年間では約2万5千円、20年の総額でもわずか7万円以内で納まるという安さです。
年に数%ほどの差ですが、具体的に計算するとこのような差が表れます。
また、両者は同じ指数に連動する商品なので、リターンにもそれほど差のない商品です。
頻繁に売買をするのであればインデックスファンドに軍配が上がりますが、回数が少ないのであれば、当然信託報酬が低いETFの方が魅力的と言えるでしょう。
このように、ETFの信託報酬は投資信託やインデックスファンドに比べても格安であることはお分かりいただけると思います。
販売手数料は意識できても、信託報酬は間接的に支払う形となるためコストとして把握しにくい部分もあります。
そのため、長期で保有すると販売手数料をも上回るほどの影響を及ぼしかねないので注意が必要と言えるでしょう。