2008年4月11日に東京証券取引所に新ETF「パンダ」が登場しました。
当時、国外に持ち出せない中国A株のETF化ということもあり、注目が集まりました。
こうした中国A株市場を対象にしたETFの上場は、2007年の大阪証券取引所の「上海株式指数・上証50連動型上場投資信託」以来となっています。
外国人取引に一定の制約もあり取引回数も限定さていたA株ですが、ETFの「パンダ」には投資家が日々リアルタイムで売買できる利便性があります。
もちろん、空売りなどの信用取引も可能です。
「上証50連動ETF」が上海A株市場の主力50銘柄「上海50指数(円換算)」に連動するのに対し、「パンダ」の連動指数は上海A株に深センA株を加えた300銘柄で構成する「CSI300(円換算)」に一致することを目指したETFとなっています。
上海証券取引所を代表する50銘柄に対し、中国株を代表する「CSI300指数」は構成銘柄も多く流動性も高いものとなっています。
A株は人民元建てで取引されるので、「パンダ」の値動きは人民元や円相場の変動に影響を受けます。
「パンダ」の登場により、中国のA株市場に投資するETFは日本国内で2本目、世界では4本目となり、注目を集める商品となりました。
「パンダ」のメリットは円で中国株の取引ができる上、成長市場であるA株を株式市場が開いている間にいつでも売買できる点でしょう。
中国株にはA株とB株がありますが、A株は中国国内投資家限定の市場で、外国人の投資には一定の制約を加えるなど参入の難しい市場でした。
A株の取引は人民元で、保護・育成段階にある中国の主要ボードでもあります。
今までの取引では中国当局の規制でファンドの設定・解約は月1回のみとタイムリーな売買ができない部分もありました。
「パンダ」は、今までのA株投資にはなかった機動性が持てる上にETFならではの利点も兼ね備えています。
まさに「パンダ」の日本上場は、新たな中国市場への参入のチャンスと中国株への投資の可能性を一気に広がるきっかけになったと言えるでしょう。
日本円で中国株に投資できる環境が少しずつ良くなってきたと言えますが、目覚しい成長を遂げる中国株には慎重な姿勢も必要かもしれません。